福祉用具のご紹介
しゃくなげ荘で使用している福祉用具をご紹介します。
美浴 NS5000(ストレッチャー式シャワー入浴装置)の導入
美浴 NS5000(ストレッチャー式シャワー入浴装置)を4月下旬に新しく導入しました!
体験会も行いましたのでその時の様子も一緒にご紹介していきたいと思います。
体験会・マニュアル作成
ケアワーク委員会が中心となり、体験会を行いマニュアルを作成しました。
職員より感想を聞きました!!
美浴を体験してみての感想
ミストのシャワーが想像以上に気持ち良かったです。横になっているだけで体の隅々まで綺麗になったように感じます。
またとても温かく体の芯までぽかぽかになりました。
椅子浴の方を体験した時は、とても温かく座っているためなのか安心感がありました。
特浴では最初に入る体験をしたため、「ドーム内温め」を行わずに体験してみました。
はじめの水はとても冷たく、温める事は大切だと実感しました。
椅子浴では背中が下がる際少し怖く思ったが、サウナに入ったように体が温まった。
美浴を使用してみての感想
以前の特浴と比べると背中を洗う時間が省かれる分時間短縮になっていると思う
お湯を溜めなくて良くなったため、時間短縮に繋がっていると思う。
全体の流れがスムーズになり、多くの利用者が入れるようになったと思います。
ボディシャンプーを行っている間に、職員が頭を洗えばいいので、1人の方にかける介助時間がかなり減り、より丁寧に介助が出来るようになった気がします。
以前の特浴と美浴を比較してどうですか
以前の特浴は背中を洗う際は2人介助でしたが、美浴は背中もミストで洗えるので、職員も利用者も体の負担が減ったと思います。
以前の特浴は操作方法が複雑で難しいという印象がありましたが、美浴になって操作方法がわかりやすくなり、介助の負担も減ったように感じます。
以前の特浴に比べて不安になる事もなく、怖いと思う事も少なくなった。
身体に負担のかかりやすい利用者の方には時間がとても短く入浴できるため、利用者・介護者共に負担が減ると思いました。
入浴しながら頭を洗えるため、身体は冷えないのは良いなと思いました。
美浴のいい所は何でしょうか
1日で入浴できる人数が増え、利用者さんたちも長時間待つこともなくなり、すぐに順番が来るので寒いと言われることが減ったと思います。また特浴はドーム内がミストサウナ状態になので、とても温まるようです。
エアマットの導入
1.導入のきっかけ~業務改善の取り組み~
きっかけは「夜勤の業務を見直して、少しでも負担軽減できないだろうか」という事から始まりました。夜間帯は職員の人数も少なく対応に限りがあります。
目的がしぼられて業務改善チームを中心に「夜間の体位交換回数を減らし、双方の負担軽減から進める」事となり、自動で体位交換ができるエアマットを導入することとなりました。
導入して期間が短いため、現在は基本設定を行いボタン1つで使用できるようにしていますが、今後は個別化を図り居室担当が関わっていけることを目標にしております。
~各職員のアンケートから~
エアマット導入について、先輩職員2名と今年度入社された新人職員さんにいろいろと感想を聞きました。
介護士(入社10年目)
1.エアマット「オスカー」を実際に使用して導入する前と後の感想を教えて下さい
導入前の夜間帯は、ほぼ毎時間で体位交換を行っていましたが、導入されてからは交換回数も減り、寝ている利用者さんを起こしてしまう心配もなくなり、職員の負担軽減にもなったのではないかと思います。
2.使用方法について思う事など教えて下さい
色々な操作ボタンがあり慣れるまでは難しく思いましたが、利用者さんに合せた操作が出来るのはすごいと思います。
導入したばかりでわからない事が多いですが、どんどん使用していきたいと思います。
3.入社10年目の感想と今後の抱負を聞かせて下さい
毎日ステキな職員に囲まれて楽しく働いています。
可愛い後輩も増えて、先輩としての姿を見せていきたいなと思っています。
利用者さん、職員ともに笑い声が聞こえるこのしゃくなげ荘で、これからも頑張りたいと思います。
介護士(入社7年目)
1.エアマット「オスカー」を実際に使用して導入する前と後の感想を教えて下さい
導入前は、特に夜間帯の体位交換が身体的に辛かったです。オムツ交換・体位交換で1時間以上かかるときもあり、ずっと動きっぱなしの状態でした。
導入後は体位交換の負担も減り、1時間以上かかっていたのが今では30~40分程度で終わるようになりました。非番の日は腰の痛みがあったのが軽減されました。
2.使用方法について思う事など教えて下さい
オムツ交換の際にすぐにフラットの状態になればいいと思いました。
現在は設定が全員一緒ですが、今後は利用者さんそれぞれで設定を合わせ、その方にあった使用方法でもっと有効的に活用していけたらと思いました。
3.入社7年目の感想と今後の抱負を聞かせて下さい
入社して7年目になり、これからはもっと責任感を持ち、先輩として後輩たちを引っ張っていけるよう日々努力していきたいです。
今年度入社新人職員より
エアマット「オスカー」使用してみてどうですか?(身体負担・時間の軽減・使用方法など)
実習先や見学先では自動体交マットを見たことがありませんでした。
定期的な体位交換が必要な方でも、設定によって自動で体位交換をしてくれるので、かかる時間も減り身体的な負担を感じることが少なくなったと思います。
夜間の体位交換時には体を動かすため、眠っている利用者さんを起こしてしまいますが、自動的に体位交換されるので利用者さんにとっても負担が少ないと思います。
また、時間に余裕を持って仕事を進められるため、心にもゆとりができ一人ひとりの利用者の方との関わりに対してより丁寧に取り組める様になりました。
エアマットは一人ひとりの様々な身体状況に合わせた設定ができるので、その人に合った、より良い介護ができると思います。
美浴(びあみ)の導入
業務改善の一つとして昨年11月に、『リクライニング式シャワー入浴装置 美浴(びあみ)』を導入しました! 今までしゃくなげ荘で使用していたイス浴は、利用者様にとっても職員にとっても負担がありました。(お湯を溜める時間や移乗の回数など)また、平成5年に設置したイス浴は老朽化がすすんでいて何度も修理して使用していました。そこで、『職場定着支援助成金(介護福祉機器等助成)』の補助金を活用させていただき、美浴を導入することができました。
そこで、美浴を導入する前に実際にシャワー入浴装置を体験した職員と新人職員、介護士(10年勤続)の職員に以下の質問項目で感想を頂き、まとめました!
使ってみての感想
介護士(勤続10年)
介護士(勤続9年)
介護士4名(入社1年目)
1.美浴を使用してみてどうですか?
- 利用者様の頭を洗いながら美浴で体も洗うことができるので介助が大幅に軽減されました
- 短時間でたくさんの利用者様を入れることが出来るって聞いて、それって介護者目線かなって思ったけど導入してみると利用者様も温まって気持ちいいって言ってくれるし、実際本当に短時間で効率よく入浴する事ができるから、入浴介助だけじゃなくてその後の業務もいっぱいいっぱいにならなくて身体的に楽になった。
- 体への負担が減りました。(前の椅子浴は浴槽を下げる時に足元が引っかかりいつも注意が必要。体重の軽い利用者様は浮力でベルトをしていても浮いてしまい、乗っている椅子も浮いてしまう事があり目を離すことができなかった。)
2.美浴と実習先で見た装置・機械と比べてどうですか?
- 障がい者施設の実習先に美浴に似たようなお風呂がありました。障がい者だけでなく、高齢者にも快適にお風呂に入れるのでもっと導入すべき機械だと思いました。
3.以前使っていた椅子浴と比べてどうですか?(業務的に、負担的に)
- 以前の椅子浴は利用者様を抱えたりすることで、腰や膝への負担があったが美浴になり負担は軽減された。
- 前の椅子浴では水を足していました。お湯の温度など利用者様は『ちょうどいい温度』って言ってくれています。
リクライニング式車椅子と歩行器
リクライニング式車椅子(1)
このタイプのリクライニングはアームレストを下げる事ができ、フットレストを外す事ができます。しゃくなげ荘では御本人の身体状況に合わせながら活用しております。
リクライニング式車椅子(2)
このタイプのリクライニングはアームレストを下げる事は出来ますが、フットレストは外す事が出来ません。ですが背もたれを最大限に下げる事ができ、よりフラット(水平)な状態に近づける事が出来ます。
歩行器
主に支えがあると安全に歩行できる方が活用されており、腕・肘を乗せられるので歩行の補助的な役目を果たしております。
スライドボード
スライドボードは、長さや幅が様々な物があり個々人の体型や身体能力等に応じたボードを活用します。しゃくなげ荘では下肢筋力の低下や自力での移乗が難しい方等に活用しており、より安全に介助を行なうため2人介助で行なわせて頂いております。
また、しゃくなげ荘では全職員を対象とした介護技術の学習会なども行ない会議技術の統一にも力を入れております。
特徴
- 車椅子とベッドの隙間を埋めてくれる
- 双方が安全に行える
- 介助者の腰への負担がかかりにくい
- ボード上は滑りやすくスムーズで楽な移乗が出来る
- 裏には滑り止めが付いている
スライドボードを活用した移乗介助
移乗介助時にはお尻の下にボードを入れ、そのままお尻を滑らせながら移乗を行ないます。
まず、ベッドに座って頂き、介助用のフットレストやアームレストが外せるタイプの車椅子とスライドボードを活用します。
介助者が、利用者様を前から抱えるようにし、スライドボードの上を滑らせ車椅子へと身体を誘導します。
また、利用者様の身体状況や体格に合わせて、2人介助で行なう場合もあります。
利用者様がしっかりと座れたらスライドボードを抜き、アームレスト・フットレストを戻し体制を整えます。
安全で尚且つ互いの負担を軽減する事が出来ます。