「職員の意識調査」の結果

しゃくなげ荘では、「働きやすい職場作り」を実践していくために、ケアコネクトジャパンのケアカルテというシステムを活用しております。

このケアコネクトジャパンが設置運営している「地域ケア経営マネジメント研究所」があり、ここの研究所が試験的に実施している調査研究です。

しゃくなげ荘はこの調査研究に参加しており、そこから得られたデータを活用した取り組みをご紹介させて頂きます。



今回は「仕事満足度」についてご紹介していきます。

仕事満足度

Q. 今の職場で働くことに満足している

Q. 仕事のことで不安に思うことはない


「Q、仕事のことで不安に思うことはない」については、約5割の方が「どちらともいえない・そう思わない・全くそう思わない」と答えられています。
2019年12月と2020年5月ではそれ程大きな変化がみられません。

“仕事のことで不安に思うことがある”の問いでは、2020年5月のベクトル調査結果からもでてきてます。
「お客様に適切な対応ができているか不安である」
「お客様との人間関係が難しい」と回答されている方が約4割います。
約4割の方が、利用者の方との関わりに不安に感じています。

Q. お客様に適切な対応ができているか不安である

Q. お客様との人間関係が難しい


そして、もう一つは“健康問題”です。
仕事ストレスの中でも取り上げた、「疲れが取れない」「病気や腰痛など身体に不安がある」と回答されている方が多くいます。

Q. 病気や腰痛など身体に不安がある

Q. 疲れが取れない


私もそうでしたが、昔は腰痛める人が多かったです。
介護技術の見直しや2人介助を取り入れるようになって少しずつ腰を痛める人が減っていきました。
そして、夜勤業務の見直しです。
3人夜勤になり、業務改善を進めた結果身体は昔より断然楽になりました。

ここで、「利用者の方との関わり」と「健康問題」について不安に思うことの聞き取りを行いました。


「利用者の方との関わり」では、

  • この対応でいいのかなぁと不安に感じることがある。
  • 1人1人に関われる時間が限られている中で、どのように関わって対応できるのか。
  • 利用者の方との人間関係が難しい。
    (利用者の方に怒られた時とか、話を聞いてもらえない時とか…)
  • すぐに対応できなくて待たせてしまうことが申し訳ないと思う。

「健康問題」では、

  • 病気により仕事ができなくなってしまうのではないかと言う不安。
  • いつか腰を痛めてしまうのではないかと不安である。
  • 年齢と共に体力がなくなってくるから、いつまで仕事ができるのか不安である。

と回答されてます。

ここで、山本施設長にお話を聞きました。
「利用者の方との関わり」に関しては、認知症ケアは「これでいい!」という答えはないので、たえず臨機応変な対応が求められます。
「これでいいのかなぁ?」「もっとできることがあるんじゃないだろうか?」と悩んでいる職員がいる方が自然なことだし、そんな職員がいる施設が「信頼される施設の姿」なんだと思います。

「健康問題」に関しては、業務改善につきます。
職員の健康状態・体力を心配してこの20年は業務改善をずっと続けてきました。
だけど、定着してしまってる業務はなかなか変わっていかないもの。
改善するためには、冷静で現実的な判断と気長に実行する勇気が必要です。
絶えず、改善を続けていけるチーム作りをしていきたいです。