「職員の意識調査」の結果

しゃくなげ荘では、「働きやすい職場作り」を実践していくために、ケアコネクトジャパンのケアカルテというシステムを活用しております。

このケアコネクトジャパンが設置運営している「地域ケア経営マネジメント研究所」があり、ここの研究所が試験的に実施している調査研究です。

しゃくなげ荘はこの調査研究に参加しており、そこから得られたデータを活用した取り組みをご紹介させて頂きます。



今回のテーマは…「仕事ストレス」について、第三弾です。

仕事ストレス(3)

私たちはこれまで、「待遇の改善」「業務改善」「組織開発(人間関係の整理)」について地道に長年取り組んできました。

その中でも、「みんなが幸せに働ける職場」を目指しています。
「利用者の皆様の生活=職員の生活」であり、職員の生活やモチベーションが高くなければ、施設で生活されている利用者の皆様の生活がより良くなることは難しいと思います。

働く人が幸せであることで、利用者の皆様の幸せにもつながっていくと思います。
“働く人たちが幸せに働けて、利用者の皆様も幸せに生きることができる“
そんな職場を目指しています。

そして、未来の人たち(介護を目指す)に「どんな環境を残すことができるのか?」
次の時代の人たちのために、“介護“のあるべき姿をみんなで考えています。
体力に自信がなくても、元気に笑顔で仕事ができる人が良いですよね~

今回は、「体力に自信がない…」という思いを抱えながら就職活動をしてきた2人にインタビューを行いました。
当時の思いを振り返りながら、5年たった今2人がどんな思いで仕事をしてきたのか?
などの想いを聞かせていただきましたので、ご覧下さい!

インタビュー

介護士N:
2人が入社した時は、夜勤業務が改善されてからになるけど、入社したきっかけは?

介護士K:
もともと実習には来てなかったけど、実習に行ってた人に話を聞いたり噂で聞いてて「良い施設だな」という印象ずっと持っていました。
就職とか考える2年生になって自分のコンプレックスや悩みというのが「体力に自信がない」「力もない」ということでした。
昔、入院生活していたこともあり、今もですが体力に自信がなかったし、身長も小さい…というのがコンプレックスで特養は介助量の負担が大きいイメージがありました。
だから、やっていける自信がなかったので就職はそこで介助量の少ないイメージがあった老健とかを考えていた。
そんな時にアロマボランティアに来た時に職員から「体力なくても身体小さくても大丈夫だよ」と実際に身体の小さい職員を連れてきてくれて「ほら、小さいしょ。大丈夫でしょ」と言ってくれ、その人が「全然できるよ。むしろ小さい方が体壊さないかもね」と言われ「小さくてもできるんだ!」と思いました。
アロマボランティアや施設見学会で施設長と話す機会があり、不安に感じている事を話すと、「夜勤の業務量を1/2にするからね」と言われ、これから業務改善を進めていると聞いてここに就職しようと思いました。

介護士H:
実習先を決める時に老人ホームの種類やどこに行ったらいいか全然知らなくて、姉に相談したら「しゃくなげ荘は就職とかの人気がある施設だったよ」と聞いて希望しました。
そしたら実習に行かせてもらえることになり、始めは老人ホームは暗いイメージがありましたが、しゃくなげ荘は施設の印象も明るいし職員の皆さんも優しくて、実習の進め方とか毎日相談にのってくれました。
又、テーナのオムツを見て「こんなにシンプルなものがあるんだ」と思ったり、「シャワー式特浴があったりして色んな事に取り組んでいる施設なんだ」と思いました。
私も身体的に不安に思うところがあって、他の施設の実習で体格があまりいい方ではなかったからか、職員の人から「介護の仕事大丈夫なの?介助できる?」と言われたことがあって、心配し声をかけてくれたと思うけど、私も身体を壊さずに仕事し続けることができるのかな?と不安になってしまいました。
アロマボランティアや施設見学会に来るたびに、施設長から「業務改善を進めてるよ。入社するまでには夜勤の業務量を1/2にするからね。」と聞いていました。
しゃくなげ荘は職員みんなが働きやすいように変えていける施設なんだなと思ったので就職しようと決めました。

介護士N:
「夜勤の業務量を1/2にする」って聞いてどう思った?

介護士H:
最初は「本当かな~?」と思いました(笑)

介護士K:
そんなすぐに変えられるの?できるの?って思った(笑)

介護士H:
施設に来るたびにその話をしていたよね(笑)
でも、他の所ではこんなに施設長と話すことがなかったから、だから信じてみようと!と思いました(笑)

介護士K:
話してた(笑)。職員の方とも話す機会があって実際に話してみると、現場で働く職員の声も学生の声も聞いて、業務改善進めてきた施設なんだなと思った。

介護士N
実際、入社してみてどうだった?

介護士H:
入社した時は、業務改善されていた状態で3人夜勤になっていてオムツ交換が少ないし、こういう夜勤なんだと思った。3人いるから安心できるし、相談しながら対応できるのは心強いです!

介護士N:
約束は果たされましたか?

介護士H.K:
はい!(笑)

介護士K:
実習の時は夜勤が辛いなぁと感じた。実習だったけど、オムツ交換や移乗介助を1人でやることが多くて、重度の方のオムツ交換をした時には心が折れてしまい、入社した時にどうなるのか?不安だった。
実際に働いてみると、身体の負担も少なかったし1人じゃないから誰かに頼れることがありがたい。
先輩から大変だった頃の夜勤の話とか聞いて、負担を減らせるように業務改善を進めているんだなと思った。

介護士N:
昔は2人夜勤で50人以上をみていて、定時に1人でオムツ交換も体位交換を、やるのが当たり前だったし、押してると先輩に「まだやってるの?」みたいな目でチラチラ確認されたりしていたんだよ。
それプラス、コール対応や排泄介助なども1人で対応していたから今よりも何倍も大変だったから、今の夜勤は身体的にも精神的にも、もの凄く楽になったんだよ。
もうあの頃には戻りたくないけど、皆に1回経験してもらいたいな(笑)

介護士N:
入社してから5年経ちましたね。ここまで仕事を続けてこられたのはなぜ?

介護士H:
もう5年…早い!

介護士K:
やばいね!

介護士H:
最初に辞めたくなるのって、新人のころだと思うけど新人サポートが充実していて沢山面談していたよね。あまり話さない事務所の人とかとも面談できたおかげで、普段から話せるようになった。
大切にしてもらえた分、恩返ししていきたいです!認められたいし役に立って周りの人の力になりたい。お年寄りと話すのも好きだから、今楽しいです!

介護士K:
1・2年目は、何かあって困った時に先輩たちに沢山支えられてきました。
面談も普段話せない事も沢山話せたし、悩みも言えたから続けてこられたんだと思う。ここまで続けてこれって凄いなぁと自分で思う。続けられると思ってなかったもん(笑)
入社した頃は、奨学金返済できる3年働こうと思ってました(笑)
今も先輩や後輩に支えられているし、同期の存在があったから頑張ってこられたんだと思う。
でも、何回かやめようと思ったこともあります。
体調を崩して1週間くらい休んだ時に、心がぼろぼろになっていてその時はもう戻れないって思っていたけど、出勤した時に「おかえり」って言われたのを今でも覚えていて、私ここにいていいんだなぁ、ここが私の居場所なんだなと思えたし、今だにその時のことを思い出すと涙が出るんです(涙)
沢山の人に支えられてきたから、これからは支えていきたいと思います。

介護士H:
私もとりあえず3年って思ってた。同期の存在大きいよね。一緒に頑張ってこられたね。風邪や怪我で休んだ時もみんなが声かけてくれたり、LINEくれたりしてまた頑張ろうって思った。

介護士N:
「おかえり」って嬉しいね!もらい泣きしそうになったわ(笑)

介護士N:
最後に、体力に自信がない人や介護士を目指している方にメッセージをお願いします。

介護士K:
体力ってみんな不安に思っていると思うし、介護の仕事って大変…ってイメージがいまだにあると思うけど、小さい人でもできるので安心して下さい(笑)

介護士H:
私は一度も腰を痛めた事がなくて、自分の身体に合った介助の仕方を教えてもらえたしそれを実践しています。
身体が小さくてもできるし、体力に自信がなくてもできます!