介護士目線から利用者目線へ 。《利用者を支える介護士が車椅子で施設を点検した話》

「もし自分がこの施設の利用者だったら…?」
そんな想いから、しゃくなげ荘のリスクマネジメント委員会の中で話題にのぼり、介護士自身が車椅子に乗り、実際に利用者の目線で施設内を点検する取り組みを行いました。
毎日支える立場だからこそ、当たり前に見えていた風景が、少し違って見えてきました。

■ なぜこの取り組みを行ったのか?

介護現場では「利用者の立場(目線)になって考える」ことがよく言われます。
でも実際にその目線を体験することは、意外と少ないのが現実です。
そこで私たちリスクマネジメント委員会のメンバーは、“利用者の目線”で施設内の環境を点検し、どのようなリスクがあるのかを探し改善することを目的に、歩行器や車椅子を使った点検を行うことにしました。

■ 点検の流れと内容

職員が実際に歩行器や車椅子に乗り、以下のポイントを確認しました:
① 利用者が触れる場所(高さ)に危険なものはないか
② 使用していない物品がそのまま置かれていないか
③ 上記以外にリスクにつながるものはないか

実際に体験しながら、改善点を洗い出しました。

 

 

■ 職員の声

🗣️「利用者の目線で動いてみると、これは危ないかなと感じるものがあった」
🗣️「思ったより目線が低くて、見えづらい掲示物があったことに気づいた」
🗣️「普段使っていないものが、そのまま置いてあったことに気づけた」
体験を通して、普段見逃していた“気づき”がたくさんありました。

■ 今後の取り組みへ

この体験を通して得た視点を、これからの環境整備や日々の介護の中にも生かしていきます。
これからも“人を大切に 人を幸せに”という理念を胸に、職員一人ひとりが利用者の立場で考えるケアを実践していきたいと思います。